竹の花

「筍」断章。

寂れたアーケード街の空き店舗跡に、もうずいぶん前から農産物直売所みたいな店があって、そこだけはそれなりに賑わっている。
「今年はまだ筍って出てないの?」
それとなく言っておいたら、タッパーいっぱいの煮物が出来ていた。

こてこての母の味も大好きだけど、きっとお育ちが違われるカミさんのちょっと上品な味付けも(大)好きだ。
ただよくある目隠しテストをされると、修羅場る可能性もある。

竹の秋」という春の季語がある。
日本人の感性って、何て粋なんだろう。
地上の竹にとっては凋落期である晩春、筍に栄養を獲られて竹の葉は黄葉する。
逆に、秋には筍が一人前の竹となり、若葉を茂らせる。
その秋を又、「竹の春」という。

ひと昔前日田の山奥の山村に住んでいた頃、各々の農家の庭先では、専用の大きな鍋で、一斉に筍のあく抜きが行われていた。
毎日毎日、コレでもかというほどの御裾分け攻撃に、胸を焼いていた頃が懐かしい。

山歩きをした時に、思いがけず、荒れ果てた竹林に出くわすことがある。
竹は一つの根っこで繋がっているので、枯れるときは100年に一度位一斉に枯れるといい、その前触れとして竹の花が咲くという。

竹の花を見てみたい…、そんな乙な思いを巡らせながら、今宵も一杯呑んでいる(ハズはない)。

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植物判定アプリ

ファーマータナカの今日の APP「植物判定アプリ」考。

「薔薇だから棘があるのか?」
「棘があるから薔薇なのか?」
と考えるだけでも夜も眠れなくなる性格なのに、「棘のない薔薇!?」ときた日にゃあ、昼寝もできない。

モッコウバラ」は、棘のない八重咲の、小ぶりな一季咲きの薔薇だった。
この薔薇だったら吾輩でも、求愛行動として、何とか100本(花)送れる可能性もある。

「植物判定アプリ」の有名どころとしては、「picture this」がある。
性能的にはスグレモノアプリで、山歩き仲間のうち富裕層はサブスク(2900円/年)利用しており、羨ましい。
ただSNS 等での広告では無料と紹介されているが、初期起動画面から、<今すぐ開始>で課金に誘導され、そこをいったん避けても、1週間無料トライアル後の課金となる(解約は可能)。
よって御同輩貧困層にとっては、要注意アプリとなる。

やや精度は落ちるが、「GreenSnap」というのがあって、こちらは調べるだけでなく、「名前教えて!」の機能で、アプリ仲間とのコミュニケーションも図れる。

だが筆頭は、やはり検索の王者、Google だ。
桁違いの膨大な情報の蓄積をベースに、Google lens という機能で、一発検索判定してくれる。
スマホGoogle アプリの検索窓のカメラマークをタップすると、Google lens が立ち上がるのでお試しあれ。
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イースター

ファーマータナカの昨日は何の日「Easter」。

特異な国民性の日本、クリスマス、バレンタインデー、ハロウィンがすっかり商業化して久しいが、イースターはまだまだか。

罰当たりファーマータナカは、中学がミッションスクール(似合う)だった事もあり、年に何度か、ちょびっとキリスト教の事なんぞを考える。
4月4日イースターは、十字架にかけられて三日目に復活したというイエス・キリストの復活を祝う春の祭。
命を生み出す卵は復活の、多産のウサギは豊穣と繁栄の象徴。
(どうせバニーガールとかでツッコミが予想される)

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四月馬鹿

四月馬鹿、万愚節、愚人節。

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But the fool on the hill sees the sun going down
And the eyes in his head see the world spinning around

でも丘の上の愚か者は、沈む夕陽を見ている
そして知性の眼で、ぐるぐる回る世界を見ている
(~ Fool On The Hill, The Beatles)

 (66) The Beatles - The Fool On The Hill (1967) - YouTube

今日から4月だ。

ライトアップ

世の常ではあるが、この春雨で、満開の桜🌸は、今年も又無残にそして確実に散りゆくだろう。

桜が桜色なのは当たり前だけど、敢えて様々なカラーにライトアップすることに、人間の意思と、人間への熱いエールを感じる。

文化街さくら会というところが、「文化街さくらライトアップ」というのを実施してくれている。
イベント自体とても素敵なのだけど、案内ポスターに込められた一言一言が、先行き不透明な世相の中、名も無い僕らの心に光を照らしてくれている。

たぶん一番大変な人達が、何となく乗り超えられる、ではなく、何としても乗り超えるのだと、そっと背中を押してくれているのだと思う、感謝…。

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 何人かのFB友達が、既にアップして紹介済だけど、これはスマホアプリの加工ではない。
エールそのものだ。

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秋月

桜の長いトンネルを抜けると石段があった。城跡の天中は霞んでいた。黒門に足が止まった。向側の杉木立から娘が降りて来て、多難禍の前を通り過ぎた。春の爽やかさが溢れていた。娘は軀いっぱいに若さを振りまいて、遠くへ呼ぶように…。
(「雪国」のためノーベル文学賞を逃した腐阿魔多難禍官能衝撃問題作「秋月」冒頭より引用)

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筑前の小京都」と呼ばれる「秋月」は、四季折々に、桜螢紅葉等が楽しめる。

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「杉の馬場」と呼ばれる有名な桜並木は秋月城への登城道、かつては杉の大樹がたくさんあった由。

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「黒門」はもともとは秋月城の大手門だったが、垂裕神社の神門として移築された。

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 「本證寺(ほんしょうじ)」の山肌を彩る桜も圧巻。