かたつむりが、殻に閉じ籠ってじっとしている。
耐えているのか、待っているのか。
六月の異名に風待月(かぜまちづき)というのがある。
本来は、酷暑に耐えて涼しい風を待つ月という意だろうが、ワクチン大量接種で、ここは風向きが変わる待望の月と解したい。
今日から、水無月(みなづき)、六月だ。
街角ウォッチング「カシワバアジサイ」。
いきなりの梅雨入り宣言に、そりゃあないだろうという気持ちがないでもない。
人間どもがパンデミックに大騒ぎしているのを横目に、四季折々の花達は、静かにバトンを繋いでいく。
今街角は、紫陽花の蒼い紫があふれんばかりだ。
そんな中での白い紫陽花(アジサイ)。
カシワって鶏肉のことだから、直ぐには結びつかなかったが、柏葉のカシワだった。
だけど、鶏肉をカシワって呼ぶのも、元々は植物の柏の茶色の葉と鶏肉の色味が似ていることに由来しているという。
桜、牡丹、紅葉…と、梅雨のあとさきに、暫し連想を楽しむのも良かろう。
白い紫陽花。
成程、茶けた葉色は鶏肉の色味に似ている。
ピラミッドアジサイというのもあるが、葉の形が違うらしい。
ファーマータナカのお気楽よそんちの花シリーズ。
「サルビア・ガラニチカ ブラック・アンド・ブルー(Salvia guaranitica‘Black and Blue’)」。
梅雨入りの朝、何でこんなにも青紫が鮮やかなのか、おまけに萼片と花序茎がほぼ真っ黒ときている。
日本では、「メドーセージ」の名で流通しているが、本来は別物らしい。
貴女の部屋の中に投げ入れ、ベッドに敷き詰める花の色は赤色だけど、「サルビアの花」(早川義夫)も貼っておこう。
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「もとまろ」他カバーもあるが、しっかり暗い本家が好きだ。
名盤「かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう」(1969年)に収録、このアルバムでは、「朝顔」という曲が好き。