造花

ファーマータナカのよそんちの花シリーズ。

梅雨空の下、少し疲れた男の足元に、カラフルな花たちが咲き誇っている。
違う種類の花たちが、同じタイミングで、こうも綺麗に咲き揃うものだろうか。
その瞬間に立ち会えるのはきっと、人知れず善行を積んできた凡庸な男への、神様からのささやかな贈り物なんだろう。
極楽さえ思わせるその色に魅せられ、誘われるがままに足を止めそっと触れてみる。

造花かい ‼️ どっちらけ😵



ミヤマキリシマ

山を歩くと、それぞれの季節に、それぞれの山に、それぞれの花が咲いている。
当たり前ではないかと思われるだろうが、当たり前である。

山に登るというその行為自体が目的だったものが、いつのまにか、季節の花を愛でるために山に登ると、目的が変容しているのにはたと気づく。

普段地上では花なんぞとは全くもって無縁で無骨な野郎が、いきなり花を語り出すのである。
山とは確かに、リンドウやキンポウゲやタンポポでさえも、その可憐さに足を止めそっと近づきスマホをかざして、汚れきった心を洗った気になれる場所なのである。

「ミヤマキリシマ」。
言わばただのツツジである。
山一面とまではいかなかったり枯れてたり虫にやられていたりと、完全美ではないのだけれどそれが山で見ると、感動モノなのである。

和名に冠されたキリシマは、やはり霧島山のことで、深い山に咲くツツジと言うことで「ミヤマキリシマ(深山霧島)」。
かの坂本龍馬が新婚旅行で霧島を訪れた際、手紙に「きり島つゝじが一面にはへて〜きれいなり」と書いている。
龍馬も俺と同程度の感性の持ち主であったことは、この際認めてあげよう。
この時期、霧島山はもとより、えびの高原阿蘇山九重山雲仙岳鶴見岳などと、九州各地の高山で出会う事ができる。

4月は身内に不幸あり、5月は舐めきってたコロナにやられた。
今日から6月、水無月(みなづき)だ。



春だったね

「春」一番好きな季節が終わろうとしている。
今年もあっという間だった。

四月は君の嘘」という原作漫画もアニメもこの動画の元となった映画も全く知らない。
別に広瀬すずのファンではないけれど、彼女のこのところの変貌ぶりはネットでもちょっとした話題になっている。
2022|広瀬すずの顔が変わって別人に!画像比較で整形か検証!

2016年の広瀬すず、何にもしなくても、スカートが短くなくても、いるだけでキラキラ輝いている。

アップテンポのポップな拓郎の「春だったね」とベストマッチ。
余は満足じゃ😍
そして春よ、さようなら(来春は来るだろうか…)

「春だったね」 作詞:田口淑子 作曲:吉田拓郎

僕を忘れた頃に
君を忘れられない
そんな僕の手紙がつく

くもりガラスの 窓をたたいて
君の時計を とめてみたい
あゝ 僕の時計は あの時のまま
風に吹きあげられた ほこりの中
二人の声も 消えてしまった
あゝ あれは春だったね

僕が思い出になる頃に
君を思い出にできない
そんな僕の手紙がつく

風に揺れる タンポポをそえて
君の涙を ふいてあげたい
あゝ 僕の涙は あの時のまま
広い河原の 土手の上を
ふり返りながら走った
あゝ あれは春だったね

僕を忘れた頃に
君を忘れられない
そんな僕の手紙がつく

くもりガラスの 窓をたたいて
君の時計を とめてみたい
あゝ 僕の時計は あの時のまま
風に吹きあげられた ほこりの中
二人の声も 消えてしまった
あゝ あれは春だったんだね


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薔薇

母の日に贈る花はカーネーションと相場は決まっているが、このところ自分は(安くて)見栄えが良いものをチョイスしている傾向がある。
まあ気は心というし、気持ちだけはこんな立派な薔薇(例によってよそんちの花シリーズ)を贈ってるつもりだ。

もちろんキラキラ輝く女性がそこにいるなら、今すぐ100万本の薔薇の花束を贈る用意はある。

さて今日もお勤めか…。



ニオイバンマツリ

もう手入れさえままならぬ実家の庭先で、「ニオイバンマツリ」が、爽やかな甘い香りを放っている。
5枚の花びら、花色は初めは濃い紫色、咲き進むにつれて白へと変化していく。

調べてみると、アルカノイドの非常に強い毒性を持つという。
漢字表記は「匂蕃茉莉」で、「蕃」は外国を「茉莉」はジャスミンの意だから、いわば「香りのある外国からのジャスミン」。

「浮気な人」の花言葉は、花色の変化が昨日今日明日と人の気持ちの移ろいに似ていることからきているのだ。
英名の「Yesterday-today-and-tomorrow」が如何にもニクい。

1963年のイタリア映画に、ソフィア・ローレンマルチェロ・マストロヤンニのオムニバス映画「昨日・今日・明日」があった。
それは妊婦と貴婦人と娼婦という大人の女性の取り合わせで、田舎出の青臭い少年には名前だけでも身震いしそうだったのに、きっと早熟な同級生に、女性の性の圧倒的な色香を、ガツンと教えられたのであったろう。

昨日今日明日と、時は疾風の如く過ぎていく。
早くも5月、ゴールデンウィーク真っ最中、皐月(さつき)だ。

昨日・今日・明日(原題:Ieri, Oggi, Domani)」も貼っておこう。


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ジャスミン

ハゴロモジャスミンが、花散らしの雨に濡れている。
ジャスミンつながりで、ジャスミンティー。

お気に入りの唄 一人聴いてみるの
リビアは淋しい心 なぐさめてくれるから
ジャスミンティーは 眠り誘う薬
私らしく一日を 終えたいこんな夜

出逢った頃は こんな日が
来るとは 思わずにいた
Making good things better
いいえ すんだこと 時を重ねただけ
疲れ果てたあなた 私の幻を愛したの

オリビアを聴きながら
歌:杏里 作詞:尾崎亜美  作曲:尾崎亜美

リビアとは、「カントリー・ロード(TAKE ME HOME, COUNTRY ROADS)」などが日本でもヒットした英国人歌手・オリビア・ニュートン=ジョンの事。
Making good things better
もっと育てもっと深めようとする愛も、ジャスミンの花のように何時か散ってしまう。

センチメンタル…。





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