曼珠沙華

筑後路に暫し主役か曼珠沙華」  腐阿魔多難禍

 

曼珠沙華彼岸花の別名。花名自体が彼岸という季節そのものの意もあり、又開花時は葉を付けないのでその紅が一際目立ち、仏典では天界に咲くという怪しき花彼岸花は、今では鑑賞用としてもポピュラーな存在に。

が、古来田舎では畦道に多く、その球根の毒で土竜(もぐら)や野鼠を防除すると共に、飢餓困窮時には毒を抜いて食用にする(水にさらすと抜ける)こともあったそう。
彼岸を演出したこの花も1週間程で枯れゆく運命。

いよいよ秋真っ盛りへ。(主役を張れるだけ羨ましくもある…。)
(2014/09/24記)

 

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