笠の雪

今年は街に、雪は降らぬが、雨が降る。
その街も歩けばネタに当たる。

元句は「我が雪と思へば軽し笠の上」(宝井其角)とか。
俳句も秀作は、格言ことわざに昇格する。

苦しいことも、辛いことも、自分のためだと思えば気にならないことのたとえだが、憂き世の暮らしに比べたら軽いものよとの裏読みは、天邪鬼か。

余談だかこの其角、放蕩に明け暮れ永年の飲酒癖が祟って47歳で病没とあり、こういったエピソードが拾えると、俺も俳人と同じ素地なんだと、一人自己弁護する。

 

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