みそら色

空、色々。

青にも色々ある。
空の青は、空色(そらいろ)。

その中にみ空色(みそらいろ)というのがあって、明るく遠い秋の空のような薄い青色のこと。
接頭語の「み(御)」をつけることで、空に対する敬意を込めた。
その空色も刻々と変わっていく。

変るといえば俗に「女心と秋の空」と言うが、もともとは「男心と秋の空」という言葉であったとか。
女心の奥底は未だにさっぱり解せないが、確かに男心は何時も薄っぺらで移り気だ。

堂々巡りの人生に、み空色の空は、いつも高い。