ジャック

あっという間の10月、10月といえばありきたりだがハロウイン
ショッピングセンターや街の店先店内や住宅の周りのそこかしこに、ハロウィンの飾りつけが溢れ出した。

その中でも特に象徴的なのが、あのカボチャの「ジャック・オ・ランタン(Jack O’Lantern)」だろう。

でも個人的に気になるのは、カボチャよりジャックの方である。
何でかって、そのジャックについつい自分を重ねてしまうからである。

ご存じの方も多いだろうが、かいつまんで諸説あるこのジャックのお話を書いておく。

酒好きでケチで悪賢い遊び人ジャックは、魂を取ろうとする悪魔から、酒代やリンゴを騙し取り、死んでも地獄に落ちないという契約を取り付ける。
しかし今度は死後、生前の行いの悪さから天国へ行くことを拒否され、悪魔との契約により地獄に行くこともできず、悪魔に懇願してもらった小さな炎をカブをくりぬきいてその中に灯して、地獄にも行けず現世にも戻れず、あの世との堺を彷徨っているのだとか…。

<画像>
酔いちくれて無様にへたり込んでいるジャックの元に、無垢で可憐な少女が、優しく駆け寄って来てくれそうな気がするの図

<一口メモ>
そもそも名前が特定できないような男性に対してとりあえず呼び名を与える時、ジャックのような通称で呼ぶことが多かった。
そのジャックのランタン“Jack of the Lantern"が“Jack O’Lantern”となったのは、時間を表す“o'clock”が“of the clock”の短縮形であるのと同じ成り立ちのようだ。