花時の雨上がり、この際、桜尽くしと行ってみよう!
花人桜人、桜狩りへといざ行かん。
桜月まさに花盛り、桜雲見上ぐれば花霞。
花の風に花吹雪、桜流れて花筏(いかだ)。
花の筵(むしろ)の夢見草、花に疲れて桜影。
春光に 連なれ黒き 土竜塚 腐阿魔多難禍
筑後川河川敷、柔らかな日差しの中で地中はすでに春、盛り上がった黒土の連なりに、もぐらの躍動を見た。
もぐらは、地中に棲むミミズや昆虫の幼虫を主な食物としていて、もぐらのトンネルは巣であるのと同時に狩猟用の罠の役割もするそうだ。
ただ地下のトンネル掘削作業はもぐらにとっては重労働で、穴掘りは既存のトンネルの修復や改修目的が主であるらしい。
又、もぐらは非常な大食漢で、胃の中に12時間以上食物が無いと餓死してしまうらしく、餌が手に入らなかった場合の対策として、唾液に麻酔成分が含まれており、それによって獲物を噛んで仮死状態にして巣に貯蔵しておくという習性を持つものが存在するらしい。
ともあれ、見えないところで生の息吹きが確実に増しているのは確かなようだ。