赤い花白い花

曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」は赤のイメージだが、仏教発祥の地であるインドでは、もともと白を基調とした花とされていたそうで、サンスクリット語梵語)の「赤い」を意味する「manjusaka(マンジュシャカ)」の音にあわせて漢字を当てたことで、中国に伝わってからは赤い花とされるようになったとの事。

伝説の天界の花の柔らかな純白の花びらで、見たものの悪行を払ってくれるそうなので、何卒よろしくお頼み申す。

 


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朝の雨

朝(あした)の雨にキバナコスモスが揺れていた。
昔コスモスは、ピンクや白だった。

このまま吹き返しもなく、台風一過となればいいが。

「朝(あした)の雨 ~ Early Morning Rain」は Peter Paul & Mary が有名だが、原曲はカナダのシンガーソングライターである Gordon Lightfoot により作詞作曲された曲、高石ともやとザ・ナターシャー・セブンの日本語訳詞も好き。

朝の雨が降る 古い飛行場
着古したジャンパー 砂混じりポケット
小銭にぎりしめ 行くあてもない
朝の雨の中 濡れてたたずむ

離陸準備の光る707
酒に酔いしれりゃ 女達は消えて
草原に立てば 翼は消えて行く
一人たたずみ 見送るばかり

爆音が響く 胸がふるえる
雲の上行けば 太陽輝いて
西を目指せば 2時間ほどだろう
足もと見つめて 故郷想う

想いは沈む 古い飛行場
夜明けまで飲んだ 酒のにおい
季節が変われば ツキも変わるだろう
帰りたい気分 朝の雨が降る
朝の雨が降る

作詞・作曲:Gordon Lightfoot
日本語歌詞:高石ともや
歌:高石ともやとザ・ナターシャー・セブン他

【聴き比べ #1】朝の雨 PPM vs ナターシャーセブン


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メンテ

とあるフレンチレストランの軒先、今年もミントがぎっしり繁茂していて、愛らしい白色の花を咲かせている。
お日さま大好きで爽やかでフレッシュな香り、一枝だけ見れば、可憐ながら命みなぎる少女のようだ。

ギリシャ神話に出てくるニンフのメンテは、その美しさで冥王ハーデスの心を奪い、そのことを知った妻ペルセポネがメンテを呪いで草に変えてしまった。
ミントがよい香りを放つのは、メンテが人々に自分の居所を知らせるためだとか。

農業をやってた時、一見優雅に見えるハーブの類も、趣味と実益をかねて栽培していた。
実際のミントは、ミントテロとも呼ばれていて、地植えをすればその旺盛な繁殖力で他の植物を駆逐する。
強烈な芳香は虫よけにもなると言うが、一歩間違えば害虫の天国にもなった。
おまけに、収穫を繰り返していくと本来の香りは次第に消えて、成長と共に雑味成分が増えていく。
根や茎の旺盛な生命力に加えて、とどめはこの可憐な花が作る種だ。

香りに魅せられ翻弄され、やがてその雑草のような生命力にひれ伏す…。
まるで現世の男女世界の写し絵のようだと思い嘆くのは、私だけだろうか。

今日から9月、「長月」(ながつき)だ。



処暑

処暑 暑さ収まる節
陽気留まりて 初めて退き止まんとすれば也

風変わり 光変わり 雲変わり
一粒万倍と成りて 大地覆ふ

人の営み 皆愚か也
(腐阿魔多難禍…ほぼ盗作也)



夏休み

そろそろ夏休みが終わる。
そして夏が終わる。

「明日からやろう」と40回言うと、夏休みは終わります。

エラそうに子ども達に言ってる場合じゃない。
夏休みどころか、一生が終わりそうだ。

「今日からやる」計画を立てるために必要なクリアな頭脳であるために十分な睡眠がとれるような nightcap(寝酒)をチョイスするために今まで飲んだお酒をデータベース化するためのお酒の事典をどこで買うべきかを検索する作業をいよいよ「明日からやろう」と思う。
(我ながら懲りない奴だ)