蓮始開(はすはじめてひらく)

ファーマータナカの歳時記的心。
 
第三十二候 「蓮始開(はすはじめてひらく)」。
 
便利な世の中になった。
以前撮った蓮の花の画像が確かあったぞ(手抜き)と、自分の Google フォトを検索してみたらちゃんと出てきた。
おまけに、似ていると言われる睡蓮まで引っかかった。
 
とまれすっくと水面から延びる花茎、深夜からゆっくりと蕾をほどいていく様を思い描けば、そこは正しく幽玄の世界。
「泥中の蓮」(蓮は泥より出でて泥に染まらず)とか、仏典古典の世界はどうしていちいちこうも粋なのか。
 
涼気漂う朝、自ずと想いは仏の世界へと誘われた(つもり)。
有情(命感情のあるもの)非情(ないもの)、そして今は耐えるべき、無情の雨か。
 

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