七木地蔵尊

久留米再発見シリーズ。
 
寒明けの雨ようようあがり、多少肌寒いが、陽光は桜の開花を催促している。
市内のメジャーな桜の名所ばかりでは能が無いので、筑後川川向うに長門石町というのがあって、そこの古川と言う川沿いに数十本の桜並木があるというので、8kmばかり歩いてみる。
 
結果的にまだ早く花は未開花だったが、その傍に「七木地蔵尊」はあった。
霊験あらたなこの地蔵尊灯台下暗しとはこのことで、遠方からも参詣に訪れる人はあとを絶たないという。
祈願成就はありとあらゆるものに渡り、所狭しと置かれた絵馬や封筒に、市井の人々の願掛けの心情が伝わってくる。
 
帰り道の人っ子一人いない閑寂な長門八幡宮、ここの桜は三分咲き。
花見酒のためだけに、桜は咲いているわけではない。
 

陽光桜

ライブラリーシネマ。
 
「陽光桜-YOKO THE CHERRY BLOSSOM-」は陽光桜を生み出した知られざる偉人故・高岡正明氏生涯を描く実話に基づく感動のヒューマンストーリー映画、笹野高史が初主演の2015年作品。
 
日本は神の国と信じ、生徒を戦地に送り出してあちこちで戦死させてしまった元教師、
「どんな気候の国でも見事な花を咲かせる、新しい桜…わしの手でつくらないかん!もっぺんあの子らと桜の木の下で会うためじゃ。」
の言葉が重い。
 
時節柄タイムリーな企画だった。
桜の種類は意外に多く600種もあるが、日本の桜の80%はソメイヨシノ染井吉野)なので、多分そう思うのは私ばかりではあるまが、去年この紅色の見事な桜を見た時、正直イメージ違うなと感じた。
農業をかじっていたくせに、一つの種、一つの品種を作り出すために、どれだけの想いと労苦が込められているかを忘れかけていたことに、ちょっと自責。
 

福寿草

福や寿はそう簡単には手に入らない、仰烏帽子山(のけえぼし1302m)ツアー。
 
雨ぬかるみアップダウン積雪凍結スリップ転倒となかなかシビアな状況の中、肝心の福寿草は踏み荒らしで激減と、立入禁止区域の看板もあった。
 
それでも可憐な花との出会に、災いと厄多き見と心が洗われた(気がした)。
 

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