惜別

冷えてきた、惜別の秋もみぢ葉三景。

ふと気がつけば、アーティストの領域に踏み込んだと勘違いした、自分がいた。

 

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体内の血や血管を連想させる大胆な構図。

 

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空の青とつつじ葉の緑の中、敢えて小さく一本の配置。

 

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苔むした万年の亀と短命のもみぢ葉の時の対比。

セージ

「セージ sage」が薄紫色の花をつけていた。

ファーマーだった頃、ハーブ🌿も沢山育てていて、収穫が遅れると驚きの花を咲かせ、道理だけどハーブも野菜も植物だったんだと、気付かされた経験がある。

🎸Are you going to Scarborough Fair?
Parsley, sage, rosemary and thyme 🎸

そう言えば昔、S&Gのスカボロ・フェアという曲でリフレインされる歌詞を、🎶 パースリセーロズマリアンター 🎶 と、意味も解らず念仏ように口ずさんでいたが、これらはハーブの事(興味深い事におまじないとの説もある)だった。

まあこれまでもそしてこれからも、同じように延々と無知の山を築いて、生き恥を晒していくには違いない。

 

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スカボローフェア【訳詞付】 - Simon & Garfunkel

 

1本の蝋燭

ついに今年も来た、クリスマスの季節。

恋人達のクリスマスは、とっくの昔に遥か銀河の彼方に消え去ってしまった、せめて人類の幸せを祈ろう。

敢えて仏陀の言葉をここに記す。

Thousands of candles can be lighted from a single candle, and the life of the candle will not be shortened. Happiness never decreases by being shared.

(数千本の蝋燭は、たった1本の蝋燭から火をつけることができる。そして、その1本の蝋燭の寿命は短くならない。幸福は、共有されることによって減ることは決してない)

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朔風払葉

歌人達は、満天と咲くもみぢ葉より、風に払われた夥しい数のそれらが、やがて何処へとも無く、跡形も無く朽ち果て消えゆく様に、己のそして人の命を重ねた。

日本の秋の末期とは、何と美しくもの悲しき事だろう。

センチメンタル…。

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大興善寺

山頭火 

落ち葉褪せ 踏んであゆむ    腐阿魔多難禍

落陽を背に、山頭火の悲惨に憧れて…。

無駄に無駄を重ねたやうな一生だつた、それに酒をたえず注いで、そこから句が生まれたやうな一生だつた ー 種田山頭火

 

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#下牟田公園

 

ツワブキ(石蕗)

山野草ウォッチング「ツワブキ(石蕗)」。

森の中、日が当たらない処でもぽつりぽつりと、控えめの佇まいが美しく、癒される。

名前の由来は、艶のある葉で、艶葉ブキ(諸説有)。「謙遜・謙譲」という花言葉、まるで自分を見るようでうなずける。

 

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