朝からバタバタ貧乏に暇は無し。
きつい陽射しに春颯(はやて)。
甘党辛党何でもござれ。
自分に甘く他人に厳しく。
ミルク宇治金時650円也。
甘味処(&麺)の老舗「久留米甘太郎」にて。
ファーマータナカのよそんちの花シリーズ「ナニワイバラ」。
垣根一面に一斉に、白いつるバラが咲いていた。
難波茨、別名チェロキー・ローズ。
名前にはそれぞれ由来があり、大阪の商人が中国から持込み広めたという話より、ネイティブアメリカンのチェロキー族に纏わる物悲しいエピソードの方が似合うと思う。
数日後には純白の5弁の幾つかははらはらと散り、残った花弁も落ちた花弁も悲しい。
花は涙となって散るために咲いている。
日曜日に件の仲間達と山に行ったので、定例の母のお世話を昨日の火曜日(休日)にずらしてもらっていた。
私に対しては自ら「どこそこに行きたい。」なんぞ口が裂けてものたまわない女王様が、「筍が欲しいので連れて行くべし。」との突然の至上命令。
何でも毎年買う商店街にある直売所的なお店に、何故か今年はなかなか旬の筍が入荷しなのだと云う。
田舎暮らしをしていた時は、毎年胃を悪くするほど大量にお裾分けをいただいていたのだが、昨今は我々にとっては高級食材の位置付けとなっている。
既にお話ししているように、自家用自動車は売っぱらって無いし、彼女が自らシェアカーを予約運転されることもあり得ない。
万が一ここで、彼女とは長年断絶犬猿の仲にある母を優先するような暴挙に打って出れば、349京2413兆4400億年続くといわれる無間地獄行きは必定となる。
二つ返事で母の予定予約は速攻変更後回し、八女市立花町の「道の駅たちばな」行きの運転手を仰せつかる。
ここは直売所で購入した生の筍をすぐ隣で2時間かけて無料で湯がいてくれる「筍大釜ゆがき」サービスで有名だとのこと。
待ち時間の合間、隣町の山鹿市まで足を延ばして「筍ざんまい膳」も珍しく彼女の奢りで腹一杯いただく。
私は彼女の絶妙な味付けのたけのこ煮が大好きだ。
ひょっとしたら彼女の心の片隅に、私にほんの少しだけだがお裾分けしてあげてもいいと云う気持ちが芽生えたのかもしれないと、密かに淡い期待を抱いている。