ナニワイバラ

ファーマータナカのよそんちの花シリーズ「ナニワイバラ」。

垣根一面に一斉に、白いつるバラが咲いていた。
難波茨、別名チェロキー・ローズ。

名前にはそれぞれ由来があり、大阪の商人が中国から持込み広めたという話より、ネイティブアメリカンのチェロキー族に纏わる物悲しいエピソードの方が似合うと思う。

数日後には純白の5弁の幾つかははらはらと散り、残った花弁も落ちた花弁も悲しい。
花は涙となって散るために咲いている。



日曜日に件の仲間達と山に行ったので、定例の母のお世話を昨日の火曜日(休日)にずらしてもらっていた。

私に対しては自ら「どこそこに行きたい。」なんぞ口が裂けてものたまわない女王様が、「筍が欲しいので連れて行くべし。」との突然の至上命令
何でも毎年買う商店街にある直売所的なお店に、何故か今年はなかなか旬の筍が入荷しなのだと云う。

田舎暮らしをしていた時は、毎年胃を悪くするほど大量にお裾分けをいただいていたのだが、昨今は我々にとっては高級食材の位置付けとなっている。

既にお話ししているように、自家用自動車は売っぱらって無いし、彼女が自らシェアカーを予約運転されることもあり得ない。
万が一ここで、彼女とは長年断絶犬猿の仲にある母を優先するような暴挙に打って出れば、349京2413兆4400億年続くといわれる無間地獄行きは必定となる。
二つ返事で母の予定予約は速攻変更後回し、八女市立花町の「道の駅たちばな」行きの運転手を仰せつかる。

ここは直売所で購入した生の筍をすぐ隣で2時間かけて無料で湯がいてくれる「筍大釜ゆがき」サービスで有名だとのこと。
待ち時間の合間、隣町の山鹿市まで足を延ばして「筍ざんまい膳」も珍しく彼女の奢りで腹一杯いただく。

私は彼女の絶妙な味付けのたけのこ煮が大好きだ。
ひょっとしたら彼女の心の片隅に、私にほんの少しだけだがお裾分けしてあげてもいいと云う気持ちが芽生えたのかもしれないと、密かに淡い期待を抱いている。
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浜大根

豆津橋の下流筑後大堰がある。

今ここにいる水の精は、阿蘇北外輪山の山麓瀬の本を発して、何日かかってここに来たのだろう。

堰に向かう広大な河川敷に、かっては春の風物詩だった黄色い菜の花に代わって白い菜の花、浜大根の花が咲き誇っている。
一面白色に見える花色は、近くで見ると薄紫色が可憐に混じっている。

十字の花弁はアブラナ科の証だというが、愛の証にしよう。
ひとつひとつは小さくとも、集まれば幾千万の愛になる。

Love is all you need…

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All You Need Is Love も貼っておこう。


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植物名検索

街角ウォッチング。

春爛漫。
交差点の花壇や道端に咲きこぼれる花。
チューリップ、ポピー(ひなげし)、フヨウカタバミ(芙蓉片喰・オキザリス)。


植物名の画像検索アプリには、有料の Picture This、無料の Green Snap 等があるが、スマホからだと Googleフォトに Google Lens(画像の下段に Lens のアイコンが出る)機能があるので、最近は専らそれを使っている。

便利なので植物名は自分の脳ではなく、無料クラウドに保存していると解釈している(=全く覚えていない)。

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桜雨

宴(うたげ)無くそぞろ歩けば 桜雨 腐阿魔多難禍

零(こぼ)れ桜は風に飛び、無残に花屑となる。

4月馬鹿達の宴はない。
今日からもう4月、卯月(うづき)だ。

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こちらの画像の方が皆さんにはうけるかも。
(盗撮ではありません、自撮りに夢中でなかなか動かれないので仕方なく…。ただ私が背後霊のように写り込んでいる可能性もある)

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夜桜

夜桜。

たった一組、若いカップルが赤ん坊と写真を撮っていた。

知り合いによれば、ピンクだったとか紫だったとか。
私には白に見えた。
ひょっとして日替わりなのかもしれない。
(変なツッコミは不要です)

池町川を渡ればそこは別世界なのだけれども、今日のところは渡らずにおく。

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