枯落葉を踏み締めて森に分け入ると、倒木に小さな茸が生じていた。やがて森を抜けて林道に出ると、傍らの彼岸花に黒揚羽が舞っていた。見上げた山のその裾野の薄の穂は、優しい風に揺れていた。 いつの間にか森は秋のど真ん中で、此岸から彼岸を想った。
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