所用があって、矢部川沿いを東へ。

川と杣と空、平平たる構成が美しい。

木へんに山と書いて、「杣(そま)」。
木を植え育て、木材を調達する山。
古代、豪族や貴族や寺社が大規模な建物を建立した。
それには大量の木材が必要で、木材を調達する山として設置されたものが杣。

杣は国字、如何にも日本人然とした漢字だ。
杣山(そまやま)杣木(そまぎ)杣人(そまびと)杣夫(そまふ)という言葉もあった。

道沿いの森林組合や製材所が息づいているのが解る。
古代から千余年、高度成長から半世紀、国産木材がやっと日の目を見ている。

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矢部川と杣と空、平平たる構成が美しい。

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紅葉は、人の為にするわけではない。