春いっぱい、花いっぱい。
春と言えばこの曲、Shadows の「春がいっぱい」、Spring is nealy here…。
劣等高校生時代、今は亡きT君というギター🎸の師匠がいて、テケテケテーのエレキギター全盛時代に、マイナーなれど繊細で上品なこの曲を、時折奏でる事があった。
イギリスのエレキバンドグループ「シャドウズ」2枚目アルバム "Out of the Shadows"(62年発売)収録。
月並みだが、春は旅立ち、巣立ちの季節である。
子供達が卒業進学進級するのと同様に、一時期苦楽を共有した学生バイト達の何人かも、新たな舞台に立とうとしている。
巣立っていくあなた達へ
コロナ下の自粛の中で迎える2回目の春、お酒大好き人間としては、せめて1回位、ゆっくり飲み明かし話したかった。
夕方は子供の迎えでバタバタ、夜子供達が帰って塾が終わると、少しでも早く帰れた方がいいだろうとちょっと遠慮…。
話したい事、伝えたい事、聴きたい事がたくさんあって、そして何よりも有り余る感謝の気持ちを伝えきれないもどかしさ。
自分が学生時代バイトをする時の基準は、如何に楽で、如何に時給が1円でも高いか、でした。
翻ってあなた達の、その歳にしてその志に、ただただ頭が下がるばかり。
さて、あなた達がこれから先一般的に目指す企業の目的は、営利と存続です。
ところがNPOは、いくら頑張って子供に寄り添っても、売上も利益も(時給も上がらなくてゴメンなさい)上がるどころか、このような場所を無くすのが、究極の目的という特殊な場でした。
齢を重ねただけの私が今確実に言える事は、この世の中は矛盾と不条理に満ち満ちているという事です。
ここに集う子供達がその縮図であるように、この世界を生き抜いていくには、とても一筋縄ではいかないのです。
たけど、あなた達の行動や志向をそっと見守り応援している人間が、どんなシーンにおいてでも、最低一人はいるというのも又事実です。
もう少しの間、ここにいてお手伝いが出来ればと思っています。
ありがとうそしてさようなら、いつの日かできうれば、再会を期す。
You can never cross the ocean until you have the courage to lose sight of the shore.
(岸が見えなくなるまで離れる勇気がなければ、海を越えることはできない)
~by Christopher Columbus
(画像はベリーズ, 2015/11/22)
梅の花が盛りだ。
「万葉集」では、梅の歌は植物としては萩に次いで多く、桜を凌ぐという。
それなのに桜のような華やかさを感じないのは、何故だろう。
桜は既に到来し満たされている感じに対して、梅は風待ち草とか春告げ草の異名があって、きっと未だ来たらずのイメージだから、待っているからだと思う。
風を待ち、春を待ち、人を待っているのだ。
待ち人来たらずはあったとしても、春は必ず来てくれるところが、せめてもの救いだ。
そんな梅を外国人に教えるのが、ちょっと難しい。
「sushi」程メジャーでないけれど、「ume」が一番的確らしい。
「plum(プラム)」は、「西洋スモモ」だし、「apricot(アプリコット)」は「杏(あんず)」だ。
強いて言えば「Japanese apricot」が一番日本の「梅」に近い英語表現のようだ。
やはりお酒の話で締めくくっておこう。
日本には梅酒があり、最近では梅リキュール も見かける。
アプリコット関連ではアプリコットブランデーがあるが、実はこれには「ブランデータイプ」と「リキュールタイプ」があって、それぞれ製法が異なっており、味わいや風味も異なる。
前者では、「PARINKA(パーリンカ)」(ハンガリー)、後者では「Lejay Creme D' Apricot(ルジェ・クレーム・ド・アプリコット)」(フランス)あたりが有名だ。