ハロウィンメイク

地方都市の当地でも、若者が結構仮装やハロウィンメイクして街を歩いているのを見かけた。

そういう時代なのである。

ただ、きっと誰にも変身願望はある。
仮装して繁華街に繰り出さないでも、加工という手もある。
(出演料の関係で往年のイケメン3流モデルの採用となったことをご容赦下さい)

ハロウィンメイクのかわいくて簡単なやり方 決定版



みそら色

空、色々。

青にも色々ある。
空の青は、空色(そらいろ)。

その中にみ空色(みそらいろ)というのがあって、明るく遠い秋の空のような薄い青色のこと。
接頭語の「み(御)」をつけることで、空に対する敬意を込めた。
その空色も刻々と変わっていく。

変るといえば俗に「女心と秋の空」と言うが、もともとは「男心と秋の空」という言葉であったとか。
女心の奥底は未だにさっぱり解せないが、確かに男心は何時も薄っぺらで移り気だ。

堂々巡りの人生に、み空色の空は、いつも高い。



法師の実

山法師  朱(あか)き実ぽつり  秋思かな  腐阿魔多難禍

夏、その白い花で一面真っ白だった山法師の木が、ぽつりぽつりと朱色の実を付けていた。
今から膨らむであろう緑の小さな実もびっしりなっている。

巡り来る豊穣と紅葉の時を前に、おっちゃんは淋しいのである。



色なき風

街中の猫の額ほどの公園のベンチで、
お土産にもらった VENTETLUNE のサンドイッチと甘めのクロワッサンをゆっくりつまんでいる。
色なき風に花々の色が揺れている。

去年もそうだった。

2時間余りの健康診断。
朝早くから大勢の企業戦士(たぶん)達が、
あっち行けこっち来いとの、てきぱきとしたスタッフの指示に従って、右往左往している。
(これが毎日続いているのかと考えると、驚きでもある)

生き生きとした男、
疲れ切った男、
無表情な男、
ずっとスマホをいじる男。

さしたる大病もした経験がなく、
周りからは悩みのない能元気な親父と見られているだろう。
ずっとほぼ正常値だった様々な値が、
年相応とも言えるのだろうが、
じわりじわりと変化してきていて、
精密検査の項目も出てきたり、
体重や腹囲については完全にレッドゾーンだ。

ウォーキングやサイクリングやラジオ体操やスクワットも、
再開しなければと思いつつ、ただただ時間だけが過ぎてゆく。

健康診断については、有効だとも無意味だとも、かえって有害だとかの論議がある。
実際「人間ドック」では検査を受けた人の92.2%に、何らかの異常が見つかるという。
世界の医療の趨勢は、「早期発見早期治療」から「予防医療」の時代になっているとの話も聞く。
個人的にはこうして定期的にチェックを入れてもらえるのは、悪いことではないとは思うが、
天寿というものもあると思う。

来年もここで、 VENTETLUNE のパンをつまんでいるだろうか。


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仮装

ハロウィン仮装キャラクター占いクイズ。

SC にはもうハロウィンの飾りつけが…。

ハロウィンによく登場する次の恐ろしいキャラクターを表す英単語を訳しなさい。
解らないものが、今年の貴方がすべき仮装です。
解答はコメント欄に。

1. black cat
2. spider
3. bat
4. ghost
5. monster
6. zombie
7. vampire
8. Frankenstein
9. skeleton
10. witch
11. werewolf
12. Death
13. Grim Reaper
14. mummy

 


(答)
1. 黒猫
2. 蜘蛛
3. コウモリ
4. おばけ、幽霊
5. 怪物 
6. ゾンビ
7. 吸血鬼
8. フランケンシュタイン
9. 骸骨
10. 魔女
11. 狼男
12. 死神
13. 死神 
14. ミイラ男

歳月

ファーマータナカの今日の漢詩「歳月不待人(歳月人を待たず)」。

陶淵明いい、隠逸反俗と共に酒のイメージが欠かせない。
酒を歌った中国の詩人としては、李太白と並んで双璧を成す。


Time is money.
Time flies.
Time and tide wait for no man.
等を習ったと思うが、同じ意味のようで実はそれぞれ違うようだ。

「歳月不待人」も一般的には、「時間は直ぐに過ぎてしまうものだから、勉学に励め」的に使われることが多いが、よく引用されるのは「雑詩」其一十二句の最後の四句で、本当はその前の二句に注目すべき、ココ大事。

得歡當作樂 (歓を得ては当に楽しみを作すべし)
斗酒聚比鄰 (斗酒比鄰(ひりん)を聚(あつ)む)

嬉しい時は大いに楽しみ騒ごう。
酒をたっぷり用意して、近所の仲間と飲みまくるのだ。
(歳月は人を待ってはくれないのだから!!)

愉しい今をどんだけ取り戻せるか、そこが問題だ。



神無月

ファーマータナカの歳時記的心。

児の手柏(このでかしわ)が金平糖のような球果を付けている。
よく見る千手(せんじゅ)という園芸品種。

実りの秋と言うが、生産性を放棄した(させられた)おっちゃん達とは打って変わって、極々ありふれた庭木(よそんち)でさえ、穏やかな生の営みが連綿と続いている。

眼を転じ耳を澄ませば、
宙(そら)に舞った紋白蝶や揚羽蝶は蛹(さなぎ)となり、
叢(くさむら)では鈴虫や松虫や轡虫(くつわむし)は求愛の羽を奏で、
蟷螂(かまきり)や蟋蟀(こうろぎ)は卵を産んで命を繋ぎ、
地の中では、天道虫や鍬形(くわがた)が潜って啓蟄(けいちつ)までの春を待つ。


早い、自棄(やけ)に早い、今日から10月、神無月(かむなづき)だ。

それにしても、日本語って、漢字や宛字や成り立ち等、何でこんなにいちいち奥深くて魅力的なんだろう(書けんけど)。